2013年3月9日土曜日

高山病

いろんな美しさに彩られたトレッキング初日とは裏腹に、この日はどんよりしていた。今にも雨が降りそうだ。

この予感は的中し、昼過ぎには冷たい雨が降ってきた。昼食をとっていた僕らは、止みそうにない雨の中、合羽をきて出発することにした。

道のない川沿いを歩き、大量の家畜のロバとともに吊り橋を渡り、険しく急な山道を登っていくと、雨は雪に変わった。いや、僕らが雨に変わる前の雪の舞う雲の中に来たのかもしれない。

どんどん体力が奪われた。体を前に倒すことで反射的に出る足で歩いた。人間こんなに遅く歩けるものなのかと自分で感心してしまうほど、歩みは遅かった。

もう限界。もう本当に体力の限界というころ、村についた。村に入って20分くらい、宿についた。

もうほとんど無意識で、部屋に行き、布団に潜りこんだ。それとほぼ同時に、強烈な頭痛と、高熱に襲われた。

こんなに疲れているのに、眠れないほど、頭が痛かった。

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