2013年8月20日火曜日

デベタシュカ洞窟への行き方 inブルガリア

イスタンブールからバスに乗ってブルガリアの首都ソフィアへ。
4ヶ月かけてアジアを抜け、ヨーロッパに入った。

その記念すべきヨーロッパ第一カ国目にブルガリアを選んだのは単純に、イスタンブールでからバスで入国することができたから。そこがヨーロッパであることに胸がいっぱいで、ろくにソフィアのことも調べていなかった。

でも、ブルガリアには、行ってみたいところがあった。
インドのアウランガバードで出会った日本人夫婦の旅人に教えてもらった秘境。
「デベタシュカ洞窟」だ。

今回はそこへの行き方を是非ここで紹介したい。
なぜかというと、日本語によるデベタシュカ洞窟に関する情報が、あまりにも少なかったからである。

これじゃ行きたいのに行けない!

僕がこの洞窟へ行くためのより確実な方法をここに記すことで、もう二度とそんな無念を抱いて散ってゆく旅行者が出なくなればいい。


まず、
そもそもデベタシュカ洞窟ってなんだ?
別に知らないしどうでもいい。
という人に、その魅力を紹介します。


綺麗じゃないですか?行ってみたくないですか?
ということでここまでの行き方を紹介します。

この洞窟から一番近い大きな街は「Lovech(ロヴェチ)」といいます。
まずそこまでソフィアからバスで行きましょう。
距離にして150kmほど離れていて、2時間半ほどかかります。

ソフィアの北にある一番大きなバスターミナルで、ロヴェチまでのチケットは簡単に買えました。
値段は忘れた・・・。

何本かバスはあると思いますが、僕は日帰りの予定だったため、午前8時半のチケットを買いました。

結局バスは30分位出発が遅れ、ロヴェチに着いたのは11時半頃。
さらにバスを乗り換えます。洞窟はロヴェチから約20kmです。

ロヴェチにはバスターミナルが一つしかないので、そのまま動かずに乗り換えはできます。

ここから、LetnitsaLevski行きの小さなバスに乗らなければいけません。
行き先はこの二つならどちらでも構いません。
そのバスが発着するプラットフォームは一番端で、チケット売り場にいるおばちゃんに聞いても教えてくれますが、キリル文字でしか表記がないので、不安だったらバスを待っている人たちに尋ねるのもいいかもしれません。

確か12時半頃にこのミニバスに乗れました。次のバスは13時半とかだったと思います。
このどちらかに乗らないと、日帰りでソフィアに帰るのは厳しくなるかもしれません・・・。
なぜかというと、ソフィアにもどるバスが、16時の一本しかないからです。
チケット売り場に貼られている時刻表にはもっと遅い時間もありましたが、どの売り場のおばちゃんに訪ねても今運行している一番遅いソフィア行きのバスは16時のみとのことでした。

さあ、このLetnitsaかLevski行きのミニバスに乗って、どこで降りればいいのか。

実はデベタシュカ洞窟の近くにバス停はありません。
なので、ミニバスの運転手さんにこう言いましょう。

「デベタシカ!デベタシカ!(ひょうきん)」

すると、運転手さんはもちろん、周りの乗客までもが
「そうかそうかお前はデベタシュカへ行くのか」となぜか車内に連帯感が生まれます。

たちまち「洞窟に行くひょうきんなアジア人」と有名人になれます。

そうとなればこっちのもの、デベタシュカ洞窟へ続く小道の前でバスは停まってくれます。
「デベタシカ?」と呟けば、車内一斉に「デベタシカ!!」と言ってくれるので、
確固たる自信が湧いてくることでしょう。最後は笑顔でみんなに手を振りましょう。

ミニバスは30分くらいで着きます。
そしてここが、そのバスが降ろしてくれる小道前です。



なんて綺麗な空!左に伸びているのが洞窟へと続く道です。ほんとかよ!ってくらいなんもなさそうですが、取り敢えず歩いてみましょう。



こんな道を歩いていく。



















周りにはひまわり畑が広がっていて綺麗。7月です。

すると・・・


















突然現れました!これがデベタシュカ洞窟入口です。
なんてったってデカい!右下に人がいるのがわかりますか?いかにこの洞窟がデカいかお分かりいただけると思います。なんでも一番高い天井で60mに及ぶとか。

そしてこんなに大きく、地下洞窟や鍾乳洞でもないのですが、この洞窟、冷気がものすごい。
洞窟が見える前に、「あれなんか涼しくなった?」という感覚があると思います。
まるで息をしているように、冷気を吐き出しているのです。

正直、この大きさだけでもう大興奮していました。
しかし中に入ってみると、さらに息を飲む光景が。



















少し奥に入って、入口側を見た景色です。一番奥の穴は入口です。
この洞窟の不思議なところは、天井に大きな穴がいくつか空いていることです。
そこから日の光が降り注ぎ、さらに洞窟内に流れる川によって、所々に緑が茂ります。
洞窟の中らしからぬその光景が、人々を惹きつけるのだと思います。

打って変わって、洞窟の奥は、恐怖心すら抱く闇。立ち入り禁止となっています。
この洞窟は、ヨーロッパ最大のコウモリの住処ともなっていて、暗闇からはコウモリの甲高い鳴き声だけが不気味に聞こえていました。

観光客はいましたが、ほんの数人。ましてやアジア人など見かけませんでした。情報が少なかったことも頷けます。おかげでゆっくりとした時間を過ごすことが出来ました。

この美しさを誰かと共有できたら素晴らしいなと思った一方で、
このまま観光地化されずにひっそりと人々を魅了して欲しいなとも思いました。


さて、大事なのはここからどうやって帰るのか!
ソフィアに帰るには、16時のロヴェチから出るバスを逃すわけには行きません!
実際洞窟自体は立ち入り禁止区域もあって、観光にさほど時間はかかりません。
1時間もあれば十分でしょう。

13時に洞窟について、遅くても14時過ぎには観光は終わる。
ロヴェチからソフィアまでのバスは16時。洞窟からロヴェチまではバスで30分程度。
一見、余裕そうに思える。

が、デベタシュカ洞窟にはバス停がありません!!
じゃあどうするか?とりあえずミニバスを降ろされた小道前まで戻ります。
14時20分に戻りのミニバスを拾えるとの情報もありますが、定かではありません・・・。
実際、僕はその時間にはもう道に戻ってましたが、バスを見かけることはありませんでした。
ということで!!


ヒッチハイクです。低めです。隙がないです。
意外と車は通ります。粘って粘って10台くらいにスルーされて、ようやくおっさんが運転する車が止まってくれました!

この近くの大きな街はロヴェチしかなく、距離も20kmと近いので、そっち方面に走る車ならだいたいロヴェチは通ると思われます。

そのおっさんも快く乗せてくれました!!
しかしこのおっさんファンキーすぎて、速度120kmから緩めることをしません。おまけにめちゃくちゃ話しかけてきて超脇見運転。ブルガリア語でです。
街に入ってもお喋り運転をやめず、赤信号に気づかず前の車に追突しそうになり、急ブレーキで車が蛇行した時にはさすがにキレそうになったぜ。
まあおかげでたった10分で、ロヴェチに到着!余裕を持ってソフィア行きのバスに乗ることができました!



以上!デベタシュカ洞窟までのアクセスでした!
肝は言わずもがな、帰りのヒッチハイクです。これが捕まらなかったら洞窟周辺はなんにもないのでかなり面倒です!バスの時間の16時に間に合わなくても、諦めずに続けて、せめてロヴェチまでは戻りましょう!



1 件のコメント:

  1. こんにちは初めまして!

    今日無事に、デベタシュカ洞窟行って来ました��
    他には無いとても素敵な場所で、行って良かったです!

    お陰様で道中安心して観光する事が出来ました!
    柵が出来ていたり観光客で賑わっていたり、この1年で少し変わった様です。
    因みに入場料は3BGLでした。

    低い姿勢のヒッチハイク、真似させて頂きます!(笑)

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